こんにちは。Liberta整体院の河内です。
「最近、股関節が痛くて歩くのがつらい」「階段の昇り降りでズキッと痛む」
こういったお悩みを持つ方が、特に60代以降の女性に非常に多く見られます。
今回は、なぜ股関節が痛くなるのか、そして整体でどのように改善できるのかを専門的かつわかりやすく解説していきます。
1.再発した股関節の痛み…「なぜ治らないのか?」
当院にご来院頂く多くの変形性股関節症と診断された方は、整形外科で痛み止めとリハビリを行い、一度は症状が落ち着いたがまた痛くなってきた。という方が多く来られます。
特に以下のような症状を訴えます。
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朝の立ち上がり時や動き出しで股関節にズキッとくる痛み
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階段の昇降時の強い違和感
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長時間の歩行で痛みが増し、外出も控えるように
整形外科でのリハビリと薬物療法では改善せず、「年だからしょうがないのかも」と諦めかけていたとき、娘さんがネットで「股関節 痛い 治し方」と検索し、当院を見つけてくださいました。
2.変形性股関節症とは?~痛みの本当のメカニズム
変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が起こることで痛みや動きの悪さを引き起こす疾患です。
ですが、重要なのは「痛みの原因が軟骨だけではない」ということです。
実際、レントゲンで変形が見られても痛みがない人もいれば、逆に強い痛みを感じていても画像上は軽度という人もいます。
これはつまり、「筋肉・骨格のゆがみや神経の緊張、内臓の状態など、軟骨以外の要因が痛みに大きく関与している」ということです。
3.整体的アプローチの本質:身体全体からの多角的な分析と施術
当院の整体では、**「骨格・筋肉・内臓・神経」**の4つのシステムを総合的に評価し、根本原因にアプローチしていきます。
(1)筋肉へのアプローチ:深層筋の調整と機能回復
股関節まわりの痛みに関わる代表的な筋肉には、
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中臀筋・小臀筋(骨盤の安定に関与)
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腸腰筋・大腿直筋(股関節の屈伸に関与)
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内転筋群(脚の内側の安定)
などがあります。これらが過緊張や短縮を起こすと、関節の可動域が狭まり、痛みや動きの悪さが出やすくなります。
整体では、これらの筋肉の緊張を緩めるだけでなく、機能的な動きができるように再教育していきます。
(2)骨格へのアプローチ:骨盤・腰椎・股関節の連動調整
股関節は、骨盤・腰椎・膝関節との連動で成り立つ構造です。
股関節だけを施術しても、土台である骨盤が傾いていれば、再発のリスクは高くなります。
当院では、
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骨盤の前傾・後傾、左右のねじれの評価と矯正
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腰椎や仙腸関節の柔軟性を回復させ、全体の連動を整える施術
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立ち方・座り方・歩行の重心のバランス指導
を行い、再発しにくい身体の使い方を取り戻していきます。
(3)内臓へのアプローチ:内臓疲労が股関節に与える影響
意外に思われるかもしれませんが、内臓の疲労や位置の変化が、股関節の動きや痛みに影響することがあります。
特に、股関節に関連するのは:
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腸(大腸・小腸):股関節屈筋(腸腰筋)と解剖学的に隣接
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肝臓や腎臓:筋肉の緊張を引き起こす神経反射を通じて股関節の動きに影響
内臓の調整(内臓マニピュレーション)を加えることで、姿勢の改善や深層筋の過緊張緩和が期待できます。
(4)神経へのアプローチ:自律神経と運動神経の最適化
股関節痛が慢性化している方の多くに見られるのが、交感神経の過緊張状態です。これは筋肉の回復を妨げたり、血流を悪化させたりします。
整体では、頭蓋骨調整や背骨へのアプローチを通じて自律神経のバランスを整え、痛みの出にくい身体の状態を目指します。
また、神経伝達のスムーズな流れを取り戻すことで、筋肉の反応性が向上し、より安定した動きができるようになります。
4.68歳女性のその後:施術の経過と変化
初回の施術後、女性は「股関節の重だるさが軽くなり、階段も少し楽に感じた」とおっしゃっていました。
2~3回目で「朝の立ち上がりがスムーズに」、
5回目の施術終了時には「週に何度か散歩できるようになった」と笑顔で話してくださいました。
ご本人も「整体って筋肉を押すだけだと思っていたけど、体の中から整えてもらっている感じ」と、整体の多角的な効果を実感されていました。
5.まとめ:「年齢」や「軟骨のすり減り」だけが原因ではない
「年だからしょうがない」「もう手術しかないのかも」
そう思い込んでしまう方が多いのですが、筋肉・骨格・内臓・神経のバランスを整えることで、痛みを軽減し、生活の質を大きく改善できるケースは少なくありません。
当院では、薬や器具に頼らず、身体本来の機能を引き出す整体を提供しています。
股関節の痛みでお困りの方は、どうか一人で悩まず、ぜひご相談ください。
「また歩けるようになりたい」「家族と一緒に外出を楽しみたい」
その願いを、整体の力でサポートいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。